夏の風物詩といえば、打ち上げ花火。
間近で見てその迫力とキレイさを感じることができますが、せっかくならその花火をキレイに撮りたいですよね!
そうは言っても花火は通常の撮影方法ではキレイに撮ることができません。
しかし、逆にいえば花火撮影の方法を知ってしまえば初心者の方でも意外と簡単に撮ることができちゃうんです。
今回は、カメラ初心者の方でもできる花火撮影の方法をまとめましたので紹介していきます。
この記事では、初心者でも簡単に打ち上げ花火が撮れるようになる情報を一気にまとめました。
チャンスがある方はぜひチャレンジしてみてくださいね!
花火撮影に必要な道具
カメラ
これは書くまでもないかもしれませんが一応(✖╹◡╹✖)◞
なんと言っても、カメラがないことには話が始まりません。
花火撮影をするのであれば、ミラーレスカメラもしくは一眼レフカメラがオススメです。
カメラの撮影のシャッタースピードなどが設定できるカメラであればコンパクトデジタルカメラでもできなくはないですが、ある程度センサーサイズの大きいミラーレスカメラか一眼レフカメラがあるとキレイに撮ることができます。
三脚
花火撮影に必須なのが、三脚です。
なくても撮れないことはないですが、「キレイな花火を撮る」ということを目的にした場合、三脚は必須と考えてください。
三脚は高価なものでなくても、カメラを支えられるだけの耐荷重性能があれば大丈夫です。
なので、まだ三脚を持っていない場合は、5,000円前後のものでも十分なので、1つは三脚を持っておきましょう。
予算に余裕がある場合は、1万円以上のクラスのものがあれば長く使うことができるのでおすすめです。
最初の1本にオススメの三脚
レリーズ
レリーズも花火撮影には欠かせないものです。
レリーズを初めて知る人もカメラ初心者の方には多いかもしれません。
これがあることにより、バルブ撮影というものをすることができるようになります。
長いシャッタースピードでの撮影の時は、シャッターボタンを押した時の僅かな揺れが写真をブレさせてしまうので、離れたところからシャッターを切れるレリーズが役立ちます。
オススメのレリーズ
レリーズはカメラメーカーが純正のものを販売していますが、値段が高価です。
そこまでいいものでもなくても、遠隔でシャッターを切ることが目的なので安価なもので大丈夫です。
このレリーズは、シャッターを開けたまま固定ができるので、押しっぱなしにする必要がないので手が疲れない!
メーカーごとに対応品があるので、自分の持っているカメラのメーカー対応のものを買いましょう。
広角レンズ
花火全体を撮るために、なるべく広角なレンズを使いたいところです。
花火の打ち上げ場所に近いところだと、広角レンズでないと花火が見切れてしまいます。
標準的な35mmくらいのレンズでも問題ありませんが、可能であれば20mm以下の超広角なレンズを用意しましょう。
NDフィルター
これは、あると便利なアイテムです。
花火撮影はシャッターを長時間あけて撮影するので、スターマインや大きな花火では明るすぎて白飛びしてしまうことがあります。
NDフィルターはレンズに入ってくる光を抑えてくれるフィルターなので、白飛びのリスクを減らしてくれます。
NDフィルターにも種類がありますが、ND4くらいのものがあると花火撮影には便利です。
NDフィルターは、持っているレンズ径の大きさに合わせたものを購入してください
花火撮影時のカメラの設定方法
道具が用意できたら、次はカメラの設定方法です。
花火撮影でしか使わないような設定ですが、次に説明する通りに設定をすればキレイに花火を撮ることができます。
- レンズの手ぶれ補正を切る
- ピントをMF(マニュアルフォーカス)にする
- 撮影モードをマニュアルモードにする
- シャッタースピードをバルブ撮影にする
- ISO100、F値をF11に設定
レンズとカメラの手ぶれ補正を切る
レンズには自動手ぶれ補正のスイッチが付いている場合は、それをオフの方に切り替えましょう。
カメラ本体に手ぶれ補正機能がある場合は、設定メニューから手ぶれ補正をオフに。
基本的に三脚に置いて撮るときは、手ぶれ補正のスイッチはオフにしましょう
花火撮影以外でも同じなので、三脚に固定したら手ぶれ補正はオフと覚えておきましょう!
ピントをMF(マニュアルフォーカス)にする
花火が打ち上がっているようなシチュエーションは、暗い場所のためAF(オートフォーカス)ではピントが合わないこともあります。
そのため、MF(マニュアルフォーカス)にして実際の花火が上がってからピントリングを回してピントを合わせましょう。
ピントを合わせたら、基本的にずっとピントは同じ位置で大丈夫です。
AF、MFの切り替えはレンズに付いているスイッチで切り替えができます。
撮影モードをマニュアルモードにする
シャッタースピード、F値をすべて自分で設定したいので、撮影モードをマニュアルモードにします。
絞り優先やシャッタースピード優先モードでは、どちらかを変更すると、もう一方が自動で数値が変わってしまいますが、マニュアルモードでは全て自分で両方の数値を決めることができます。
普段マニュアルモードを使うことは少ないと思うので、事前に設定方法を確認しておきましょう。
私もマニュアルモードを使うのは花火撮影の時くらいです。
シャッタースピードをバルブ撮影にする
花火撮影では、シャッタースピードをBULB(バルブ)モードにしておくことがポイントです。
BULBモードでは、シャッターボタンを押している間ずっとシャッターを開けておけます。
通常、カメラで設定できるのはシャッタースピード30秒までになりますが、BULBモードの場合は、60秒でも3分でも開けておくことが可能です。
花火では花火の打ち上がるタイミングで自由にシャッターを操作したいので、BULBモードにします。
SONYやキャノンのカメラでは、シャッタスピードを30秒以上にするとBULBモードが出てくると思いますが、そうでない場合はお持ちのカメラの説明書を検索してみてください。
ISO100、F値をF11に設定
シャッタースピード以外の数値も決めていきます。
まずISOを100にします。
シャッタースピードを長くすると明るくなりすぎてしまうのでISOはいちばん低い数値にします。(ISOを100以下にできるカメラもありますが、基本的に100が最低値です)
次にF値はF11にしておきます。
F値に関しては、この数値で間違いないというわけではなく、花火を撮る上での標準的なF値になります。
花火にも種類によって明るさが違うので、実際に花火を撮りながら白飛びしそうだなと思ったら、F値を13くらいにしましょう。逆に花火の明るさが控えめで写真が暗くなりすぎる場合はF値を8くらいにしましょう。
明るすぎると思ったら ➡︎ F13くらいに絞る
暗すぎると思ったら ➡︎ F8くらいに開ける
花火撮影方法のコツ
ここまで来たら、いよいよ撮影の方法です。
- 花火が打ち上がる音がしたら、レリーズのボタンを押してシャッターを開ける。
花火が開いて、光が消えたらレリーズのボタンを離してシャッターを閉じる。 - 花火をまとめて撮る
花火が打ち上がる音がしたら、レリーズのボタンを押してシャッターを開ける。
花火が開いて、光が消えたらレリーズのボタンを離してシャッターを閉じる。
花火が打ち上がった音が聞こえたら、レリーズのシャッターボタンを押します。
そのまま押し続けて、花火が開いて光が消えたらレリーズのシャッターボタンを離します。
そうするとこのようにキレイな花火が撮れています。
しかし、これだけだと少し物足りないですよね。花火大会のポスターで見るような迫力のある写真を撮るには?
花火をまとめて撮る
迫力のある写真を撮るには、複数の花火を一枚の写真に入れることがポイントです。
レリーズのシャッターボタンを押してから、複数の花火が【開く→消える】を繰り返してから、シャッターボタンを離すと写真に複数の花火が写っているんです。
上の写真は、打ち上げられたタイミングは全然違う花火ですが、シャッターを開きっぱなしにするとその間の光の軌跡が残るので、まるで同時に大量の花火が打ち上がっているかのような写真になります。
注意点としては、シャッターを長く開けすぎていると明るくなりすぎてしまって、白飛びして写真が台無しになってしまうリスクがあります。特にスターマインなど大きな花火が短時間で連続で打ち上がる場合はすぐに白飛びしてしまうので注意しましょう。
まとめ:花火写真の上手な撮り方|設定、道具、コツ
今回は、花火撮影の設定、道具、コツを初心者の人向けにまとめてみました。
花火撮影はなんと言っても楽しい!
私も今まで花火を一度も撮ったことがなかったんですが、一度花火撮影をしてからは、その年の夏に6回も花火大会に行くくらいハマりました!
今年は花火大会も少ないかもしれませんが、ぜひ機会がある人はチャレンジしてみてください。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
以上、おわり(✖╹◡╹✖)◞
コメント