皆さんご存知ないと思いますが、群馬県に動画スタジオができました。
今回は地域コラム的な感じで、ご紹介していきたいと思います。
このスタジオの開設については、賛否両論があり群馬県民の方は新聞等によく取り上げられたのでご存知の方も多いかと思います。
他県の方は「動画スタジオ?なんのこっちゃ」という感じでしょう。
今回は、この群馬県の動画・放送スタジオ「tsulunos」について、徹底的に調べてきたので説明していきます!
動画スタジオの概要(場所・目的・開設時期)
まずは、このスタジオ「tsulunos」の概要について、まとめていきます。
場所:どこにあるの?
このスタジオの場所はどこにあるか、ということにお答えすると2通りの答えがあります。
それはハードとソフトで分かれているからです。
【ハード】このスタジオのモノ自体は、群馬県庁の32階の展望ホールに建設されました。
スタジオは動画編集などを行うミキサー室を併設しており、広さは60平方メートル。大画面のモニターを備え、対談番組等の収録、配信も可能です。ガラス張りで壁面などに県産材を使用しています。
【ソフト】このスタジオで作成した動画を公開している場が、YouTubeチャンネル「tsulunos」になります。
なので、スタジオの場所はどこかというと、ハードとなるスタジオ本体と、ソフトとなるWEB上のYouTubeチャンネルの2通りの場所があります。
目的:何のために作ったの?
令和元年の群馬県知事選挙戦で、当選した山本一太知事が演説でアピールしていたのが、この動画・放送スタジオの建設でした。
その目的について、知事は本人のブログでこう書いています。
最上階にスタジオを整備する最大の目的は、群馬県の魅力を発信する拠点にすること。
(中略)一般的に言うと、「単に誰かがスマホで動画を撮って流す」だけでは、インパクトが薄い。例えば県庁職員が群馬の名所で動画を撮ってtwitterやYouTubeで流すだけでは、(よほど刺さるコンテンツでもない限り)大勢の人に見てもらうのは難しい。
2019.11.17 山本一太公式ブログから抜粋
それよりは、現場(県内各地)で撮影・取材した動画を編集してより魅力的な映像に仕上げ、それをコンテンツとして流すほうが何倍も効果がある。つまり、県庁の「放送・動画編集スタジオ」は、県民や国民によりアピールする作品(動画)を作るための魅力増幅装置なのだ。
つまり、県職員が高品質な動画を作成して群馬県の魅力を発信するための拠点だということですね。
動画の撮影は県内各地で行い、撮った映像をスタジオ内にある編集機器等を用いて、動画にしていくという形です。
「動画・放送スタジオ」と呼称されると、そこで動画を撮って作るのかな~と感じますが、あくまで動画作成の拠点であるということです。
また、イメージアップだけではなく、災害時の情報の発信などにも活用することが想定されています。
開設時期:いつできたの?
令和2年4月24日にオープニング番組がYouTubeで生放送で行われました。当初はオープニングセレモニーも行われる予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の影響によって、中止となっています。
【今日の山本知事】
— 群馬県 (@GunmaPref_koho) April 24, 2020
県庁32階に完成した動画スタジオ「#tsulunos」のオープニング動画を撮影、配信しました。ここから、今全力で対応しなければならない新型コロナ感染防止対策を含め、あらゆる情報を発信していきます。#群馬県 #群馬県知事 #山本一太 #今日の山本知事 pic.twitter.com/A15m48reI8
動画・放送スタジオの建設費用は?
建設費用とそれに対する県民の声
気になる建設費用ですが、スタジオ整備費に約1億2000万円の予算が確保されていますので、およそ同額の費用がかかっていると思われます。
この費用の中にはスタジオ工事費と、カメラ等の機材購入費も入っているようです。
この費用については、新聞や県民などから批判が多く、
[chat face=”man1″ name=”県民” align=”left” border=”blue” bg=”blue”]1億2000万円は、高すぎでは・・・?[/chat]
[chat face=”woman1″ name=”県民” align=”left” border=”red” bg=”red”]もっと他のことにお金を使って欲しい!![/chat]
というような声もSNS上では多く上がっていました。
維持費と今後の展望
令和2年度の当初予算では、約500万円を維持費として確保しています。
運営方針とすると、最初の設備投資は、高いと思われる1億2000万円ですが、維持費は低く抑えていくようです。
会議室を改造して、簡易的な動画スタジオにすることで設備投資を抑えるケースがありますが、結局のところ、動画作成業務を外部に委託することで億単位の費用が毎年かかってしまう。
⇒編集機材等の設備を充実させて、県職員が撮影から編集まですることで、維持費を抑える。
ということが、山本知事の考える狙いのようです。
また、今後は同じ32階フロアにカフェや、起業家の交流スペースを整備し、にぎわいの場とする計画もあるようです。
スタジオの名前「tsulunos」の由来について
このスタジオの名前は、「tsulunos」という名前です。
(読み方は「ツルノス」です)
由来は群馬県の形を表す「鶴」と、アイデアや情報を育むイメージの「巣」を組み合わせたそうです。
これは、県職員から名前を募集した結果、178人が提案した203の名称案から原案を選び、山本一太知事が決めたとのこと。
ちなみに、ロゴマークにも一工夫されています。
小文字のエルが県内一高い建造物である群馬県庁、その他の文字が街並みを表現しているようです。
群馬の動画・放送スタジオ「tsulunos」まとめ
以上が群馬県の動画・放送スタジオ「tsulunos(ツルノス)」についての情報でした。
行政が運営するYouTubeチャンネル
最近は行政もYouTubeチャンネルを開設することが主流になってきました。
個人的に好きなのは農林水産省の若手職員が動画投稿をしている『BUZZ MAFF』というチャンネルです。
- 農水大臣の会見動画にアフレコをしてイジル
- 農水大臣のイラストを紙芝居で酷使する
- タガヤセキュウシュウというコンビが面白い
最高責任者である大臣をこんないじっていいの!?ってくらいはっちゃけた動画も多く投稿されています。
堅く思われがちな行政ですが、かなりセンスのある動画がたくさんありますのでぜひご覧ください!
群馬県の動画スタジオ「tsulunos」まとめ
最後にまとめです。
- 目的:群馬県の魅力を発信、災害時の情報発信等
- 場所:
【スタジオ拠点】群馬県庁32階 展望フロア
【WEB】YouTubeチャンネル「tsulunos」 - 開設時期:令和2年4月24日
- 建設費用:スタジオ整備費 約1億2000万円
- 名前の由来:由来は群馬県の形を表す「鶴」と、アイデアや情報を育むイメージの「巣」を組み合わせたもの
最近はYouTubeが一般化しており、動画全盛期なので、今後の活用に期待しています!
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