今回はカメラ初心者講座の「構図」編です。
カメラ初心者の人がやりがちなこととして、とりあえず撮りたいものに向けてカメラを向けてシャッターを押す、ということがあります。
確かにその風景を写真に収めるためにまずはシャッターを押すということは非常に大切です!
ただ、それでは「何を撮りたかったんだろう?」と思うような写真になることも多いです。
せっかくの素晴らしい景色を写真に撮るのであれば、「構図」を意識することでもっといい写真にすることができます。
「構図」というのは、被写体をどうに写真のフレームの中に入れるかということです。
1 日の丸構図
こちらはド定番構図ともいえる構図です。
日本国旗を思い浮かべてもらえれば分かるように、日の丸構図とは撮りたいものをド真ん中に入れて写真を撮るだけです!
一番シンプルで簡単なので、まずはこちらを覚えましょう!
日の丸構図の特徴
中心に被写体を置くことで、メインの被写体がハッキリとわかります。
構図を意識していなくても、普段人物写真を撮るときなどには、よくこの構図で撮っていると思います。
被写体にピントをしっかり合わせて、周囲をボカすことでより被写体を際立たたせることができますね!
ただし、次のように良い点と悪い点もあるので、それを理解した上で使っていきましょう!
- シンプルで撮るのが簡単
- 何がメインの被写体かハッキリわかる
- シンプルで単調な写真になりやすい
- メインとなる被写体がないと印象が弱い
日の丸構図の作例
2 三分割構図
三分割構図とは、写真のフレームを縦と横にそれぞれ三分割し、その線が交わる点上、もしくは線上に被写体を配置する構図です。
カメラの機能で、画面に三分割構図用の線が表示できる機種もあるので、使える場合はそちらを表示しておくのがおすすめです!
三分割構図の特徴
三分割した線上に被写体を置くように意識すること写真全体のバランスがよくなります。
日の丸構図とは違い、複数の被写体を強調させることができるのも特徴です。
今まで日の丸構図で撮っていた人は、まずは三分割構図を意識して撮る練習をすることで写真がワンランクアップできます!
三分割構図の作例
3 二分割構図(シンメトリー構図)
二分割構図とは、縦か横で二分割したように被写体を分ける構図です。
二分割構図の特徴
被写体を上下か左右で半分に分けることによって、メリハリのついた写真になります。
夕日で焼けた空と、夕日に照らされた山など、2つの被写体を中央で分けることを意識するとバランスのいい写真になります。
主に湖や山など、自然の風景で使うことが多いです。
また、建築物などは左右対称に作られているものが多いので、二分割構図で撮ることができます。
二分割構図の作例
4 額縁構図
額縁構図とは、写真の中に額縁のようなフレームを入れる構図です。
額縁構図の特徴
写真自体のフレームの中に、さらに額縁となるフレームを入れることによって、額縁に囲まれた被写体を印象的に目立たせることができます。
また、文字どおり絵画のような写真を撮ることができます。
額縁構図の代表例としては、窓越しに見える外の景色の写真などです。
額縁構図の作例
5 放射線構図
放射線構図は1点から放射線状に広がっている様子を強調するように撮る構図です。
放射線構図の特徴
風景の奥の方から手前に向かって伸びているように意識して撮ることで、目線が奥に向かっていくので、写真に奥行きを表現することができます!
ただし、この構図は使える場面が限られるので、この構図が使える場所があったら積極的に意識してみましょう!
- まっすぐ長い道路
- 橋などの巨大建造物
- 電車・新幹線などの長い乗り物
- 大型ショッピングモールなどの広い建物の内観
放射線構図の作例
6 S字構図
S字構図とは、風景の中で、S字のように滑らかなカーブを意識して撮る構図です。
S字構図の特徴
写真の中にS字を入れることで、写真に奥行きを表現することができます。
放射線構図よりも柔らかい印象で遠近感を表現できる構図です。
魅力的な写真というものは、写真を見たときの目線を動きが考えられている写真です。
S字構図ですと、カーブの始まり(始点)がカーブの終わり(終点)に向けて、目線を移動させやすくなります。
曲がりくねった道などがS字構図にうってつけです!
S字構図の作例
風景写真におすすめな構図のまとめ
以上が風景写真におすすめの構図6選でした!
「この被写体にはこの構図!」という答えがあるものではないので、あくまでこういった構図があることを頭に入れておいて、いろいろな構図を試してみましょう。
上手くなる近道は、理論と実践!
構図を覚えたら実際に撮りにいってみましょう!
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