50mmGMが登場する前までは最強の50mmだったSEL50F14Zを買っちゃいましたのでレビューします!
今までSEL24105F4Gのズームレンズが便利すぎて他のレンズの必要性をあんまり感じてこなかったのですが、子供が1歳になって室内で素早く動き回る時にどうしてもレンズの暗さを感じてしまうんですね・・・
そこで標準域の子供撮影用の単焦点レンズが欲しかったのですが求める性能としては、
- F値がなるべく低いレンズ
- 解像度に不満のでない性能
- 子供から遠すぎず近すぎずに撮影できる焦点距離
- なるべく安いレンズ
このような性能に見合うレンズを探して、ありとあらゆる口コミサイトやレビューを徹底的に調べて考えた結果・・・
50mmF1.4のレンズ(Planar T* FE 50mm F1.4 ZA SEL50F14Z)を中古で購入しました!
このレンズを選んだ理由と、実際に使ってみた作例と感想をご紹介します。
結論から言うと、撮れる絵が良すぎて震えました・・・
SEL50F14Zのスペック
まずは簡単にスペックをまとめました。
名称 | Planar T* FE 50 mm F1.4 ZA |
型式 | SEL50F14Z |
マウント | SONY Eマウント |
対応センサー | フルサイズ対応 |
フィルター径 | 72mm |
絞り羽 | 11枚 |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
質量 | 778g |
発売日 | 2016年7月29日 |
発売したのは5年以上前のレンズですが、その性能は今のレンズに劣りません。
SEL50F14Zの外観・レンズ本体の機能
ボディに装着時の外観
SEL50F14Zを選んだ理由
- F値が1.4まで下げられる
- カールツァイスレンズを使ってみたかった
- 中古価格が安かった
F値が1.4まで下げられる
F1.8の壁を越えていけ!
このレンズはF値がF1.4と驚異的な明るさのレンズです。
一般的な単焦点レンズはF1.8までのものがほとんどなので、F1.4というレンズは貴重です。
これだけ明るければ室内での撮影や夜の撮影でもISOを上げすぎずに撮ることが可能です。動き回る子供を室内で撮るためには結構なシャッタースピードが必要です。そのため、ISOを上げずにシャッタースピードを稼ぐことができるF1.4は頼もしい限り。
ちなみにSONYから同じ焦点距離で50mmF1.2という化け物クラスのレンズがあるのですが、こちらはGM(ジーマスター)というSONYが誇る最高レベルの技術が使われたレンズなのでお値段は約28万円!!高すぎる・・・
F値がよくわかってないという方は下の記事をご覧ください。
カールツァイスレンズを使ってみたかった
一度は憧れるカールツァイスレンズ
SONY純正レンズの中にはカールツァイスと呼ばれるレンズがあります。
カールツァイスはドイツにある光学製品の老舗有名企業であり、カールツァイス製のレンズを使用したものが多くSONY純正レンズにラインナップされています。SONYのコンパクトデジタルカメラ「サイバーショット」シリーズのレンズにはこのツァイスレンズが使用されています。
私はサイバーショットシリーズのRX100m3を使用していてその描写性能の高さは感じていたので、フルサイズセンサーになった時の性能を味わいという気持ちがありました。
カールツァイスレンズユーザーの間では、カールツァイスの色味や解像感の虜になってしまう人も少なくありません。
カールツァイスレンズは高解像度、高コントラストが特徴的だと言われています。そのほかにも、フレアやゴーストはZEISS特有のコーティング「T*(ティースター)コーティング」がされているため、透明感のある描写だと定評があります。
このSEL50F14Zはツァイスレンズの中でもPlanar(プラナー)という種類のレンズであり、歪みがなく平坦に写るようにダブルガウスというレンズの構造をしています。
中古価格が安かった
GMクラスのレンズが中古だと安すぎておかしい!
今回初めて中古でレンズを購入しました。マップカメラさんで美品のものを購入したので状態にはなんの不満もありませんでした。
こちらのレンズ、ソニーストアで新品で買うと、およそ17万円くらいしてしまうのですが、中古市場になると美品状態のものでも10万円ちょっとで購入することが可能なんです。(私が購入したときは美品がセールで10万円台でした)
レンズって基本的には何年も前のレンズでも価格は落ちにくいのですが、なぜかこのレンズは新品と中古価格に大きな乖離があります。
なんでこんなに安いのか
なんでそうなっているかというと、同じ焦点域でGMレンズが後発で登場したことが理由と思われます。
最高クラスを意味するSONYの最高傑作であるGMとして50mmのレンズが出たことによって、実質50mmレンズ界のトップであったこのレンズの需要が下がってしまったことが理由だと思われます。
でも、それまでこのレンズが50mm単焦点の最高峰だったことは確かなのに、上位互換にあたるレンズが出たから価格が落ちてしまっているだけなので、そのレンズが中古で安く買えるのでコスパはとても高いと思い購入しました。
SEL50F14Zのデメリット、不満点
このレンズのデメリット、不満点といえばこれだけでしょうか。また使っていくうちに出てくるかもしれませんが、とりあえず思いつくのは次のことだけ。
- 重たい!!
重たい!!
デメリットは単焦点レンズの割に重たいということ!!
重さはレンズ本体が778g、レンズフード込みで840gあります。
私が普段愛用しているSEL24105F4のズームレンズがレンズ本体が663gなので、それよりも100gほど重たいことになります。
正直、持った時の重量感がすごい
ただ、ズームレンズとの差別化として画質の良さや撮れる絵作りには大満足なので、この部分はある意味仕方がない部分です。それでもフルサイズのカメラを使っている人であればこれくらいの重さは慣れてしまうので、だんだん気にならなくなってきますが!
子供と一緒に出かけるときは身軽さも重要だと感じる人がいると思いますが、私の場合は多少重くてもまるで作品のような写真が撮れるこのレンズで子供を撮りたいと思ったので後悔はありません。
SEL50F14Zの作例|子供(1歳児)をポートレート撮影
では、このレンズで撮った作例を載せていきます。
レンズの性能がわかるようにRAW現像はほとんど基本補正のみで撮って出しに近い状態です。
レンズが届いたら早速公園で息子(1歳なりたて)と遊びに行って使ってみました。
ただの公園がドラマティックな写真になってしまうので、シャッターを切ることが楽しくなるレンズ!
さすがのF1.4、被写体に近づかなくとも背景が綺麗にボケてくれます。
なにこれエモい。
どこからボケ始めてるのかが分からないくらい綺麗にボケていってくれるのがわかりますよね。
まだ小さい1歳児を撮るにあたっては、突然石を拾って食べ始めたりするので、あまり離れることができないのですが、50mmくらいの焦点距離であればすぐに手が届くので安心です。
気のせいかもしれませんが、青の色が特徴的に感じました。高コントラストでいい感じのエモさが出て超好み。これがカールツァイスの絵作りなんでしょうか。
ちょうどクリスマス頃にレンズが届いて年末年始にこのレンズを使えたので、親戚や家族との写真をより鮮明に残すことができました。
フォーカスが合っているピント面はカリッカリに写って、そこから滑らかにボケていく感じはこのレンズならではの性能で不満もありません。
人や物がごちゃごちゃしているようなシチュエーションでも、F1.4のパワーでぼかしてしまえばどんなところもエモい雰囲気になります。
それより息子が可愛すぎて困る。
髪の毛一本一本がはっきりわかるくらいの解像度です。
ほとんどレタッチしなくてもいいくらいの写真が撮れちゃいました
噂通りの高解像度、高コントラストでレタッチ不要なくらいのいい写真が量産できてしまいます。
F1.4だとピント面が薄いのでぼかしすぎてしまう時がありますので、絞り開放にするときは被写体がボケてないか注意が必要ですね汗
買おうか迷っているならまずはレンタルして使ってみるものおすすめ!
うーん、でもまだちょっと買うか悩む・・・
そういう時はまずは実際に使ってみるといいかも
カメラやレンズは、金額もかなり高いので、なかなか気軽に買えるものではないですよね。
でも、悩んでいるってことは、本心ではもう買うことはほぼ決まっているようなもの。
だからこそ買って失敗だったなとは思いたくないですよね。
なので、私は悩んだ時は友人から借りてみたりして、実際に使ってみてから買うようにしています。
そうすると、自分のイメージと実物との差をなくすことができるので、
買ってから後悔するということは一度もありません。
でも、周りに持っている友人がいない場合ももちろんあります。
なので、そんな時はレンタルサービスを使ってみるといいかもしれません。
最近人気のサイトは、APEXレンタルというレンタルサイトが話題です。
あのカメラ系YouTuberのゆーとびさんもよくこのサイトでレンズをレンタルして使っています。
「本当に使えるレンタルサービス」を提供するオンラインレンタルサイトです。
悩んでいる時は、こういうレンタルサービスを活用してみましょう!
まとめ:SEL50F14Zは子供の写真をドラマティックに残せるコスパ最高のレンズ
以上がSEL50F14Zのレビューでした。
- 子供の写真をドラマティックに残したい人
- 多少重たくても気にならない人
- 50mmf1.8GMは買えないけど、トップクラスのレンズが欲しい人
標準域の単焦点って種類がたくさんあるので、迷ってしまいがちですがこのレンズは最高の絵を求める人にはコスパがとてつもなく良くておすすめです!
(もちろん買える人はGMの方がいいかもしれませんが、私が買ったSEL50F14の中古価格と比べると2.5倍くらい違います汗)
では、ここまでご覧いただきありがとうございました。
以上、おわりっ(✖╹◡╹✖)◞
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