みなさんはレンズは何本くらい持っていますか?
僕は単焦点1本と、ズームレンズ2本かな〜
一眼レフ、ミラーレスカメラはレンズの付け替えができることが醍醐味なので、複数のレンズを持っている人が多いですよね。
ただ、カメラのレンズってものによってレンズ径が異なるんです。
そこで1番関わってくるのが、レンズフィルターです。
レンズフィルターには、NDフィルターやPLフィルターなど定番のものを始め、クロスフィルターや最近流行っているブラックミストフィルターなど様々なものがあります。
レンズ径別にフィルターを買うと高いので、節約するために持っているレンズの中で一番大きいサイズのレンズ径のフィルターを1枚買ってステップアップリングで使い回すというやり方が流行っていました。
私も実際にそのやり方でやっていたのですが、ステップアップリングを付け外しするのが面倒に感じてしまって結局あまり使わなくなってしまっていました。
そんな時、とても画期的な製品をクラウドファンディングで見つけて、人生で初めてクラウドファンディングに投資してみました。
その名もREVORING!
届いた製品を実際に何回か使ってみたのでレビューをします。
REVORINGとは?
REVORINGはH&Yという海外のメーカーがクラウドファンディングによって開発した、可変レンズ径のステップアップリングです。
驚くことにこのREVORINGという製品は、レンズ径が自由に変更できるんです。
今まではレンズ径が異なるレンズにフィルターを使い回す場合は、ステップアップリングなどを使うことで対応することができました。
ただ、ステップアップリングのデメリットとして、いちいちレンズ径ごとにステップアップリングを交換しないといけなかったり、レンズ径の差が大きいとステップアップリングを何個も付けないといけないので、ケラれたりしてしまいます。
ところが、このREVORINGは1枚のフィルターで複数のレンズ径に対応することができるので今までの常識が覆りました。
REVORINGの種類について
一口にREVORINGといっても、その種類は複数あります。
対応レンズ径別
REVORINGには次のようなサイズラインナップがあります。
- 37-49mm(52mmフィルターを装着)
- 46-62mm(67mmフィルターを装着)
- 52-72mm(77mmフィルターを装着)
- 67-82mm(82mmフィルターを装着)
- 82-95mm(95mmフィルターを装着)
この数字の幅のレンズ径に対応できるという意味です。
例えば、67-82mmのREVORINGであれば、82mmのレンズ径のフィルターがあれば67〜82mm径のレンズに対応することができるということです。
ちなみにSONYのフルサイズカメラを使っているのであれば、67〜82mmのものを持っていればほとんどのレンズで対応することが可能です。
望遠レンズなどは82mmを超えるものがあるのですが、それ以外のズームレンズや単焦点のほとんどはこの幅に収まっています。
REVORINGのバリエーション
また、サイズ径別だけでなく、追加の機能のあるREVORINGもあります。
- REVORING(ステップアップリング機能のみ)
- REVORING Vari ND3-ND1000 CPL(可変ND・CPLフィルター付き)
- REVORING BLACK Mist(ブラックミストフィルター付き)
通常のステップアップリング機能のみのものから、ND3からND 1000まで可変するNDとCPLが一体になったものなどがあります。
クラウドファンディング当時にはなかったのですが、最近になってブラックミストフィルター付きのものも発売されたようです。
最新商品はH&Yの公式サイトでチェックしてみてください!
実際にREVORINGを使ってみた
というわけで、クラウドファンディングで支援してから約1年後にやっと製品が届いていたのですが、なかなか実際に使用することができていなかったので、今更になりましたが撮影で使ってみたレビューをしていきます。
購入したのは、REVORING 67-82mm Vari ND3-ND1000 CPL
私が購入したのは、”REVORING 67-82mm Vari ND3-ND1000 CPL“です。
SONYのフルサイズミラーレスα7Ⅲを使用しているので、67-82mmがあればほとんどのレンズが使えるということと、可変NDとCPLが一体になっているという利便性の高さでこちらを購入しました。
可変NDがついているのでフィルター面は暗くなっています。
実際に使用してみました
今回は、紅葉の時期に撮影に行ったのでネイチャー写真での使用になります。
使用したレンズはFE24105F4Gです。
こちらのレンズのレンズ系は77mm。問題なく使用することができました。
複数のレンズを持っていった場合でも、このREVORING1つを付け替えることで簡単に入れ替えることができるのが便利です。
付け外しも非常に簡単なので、屋外での取り外しも楽々でした。
可変NDフィルター、PLフィルターを使ったことがある人ならご存知だと思いますが、フィルターの周りについているレバーを操作することでNDの濃さやCPLの角度を操作することができます。
川や滝の撮影で使ったのですが、明るさを細かく調整できて非常に便利でした。
REVORING Vari ND3-ND1000 CPLを使った作例
落ち葉の流れる川を長秒露光で撮ってみました。
昼頃の明るい時間でしたが、SS10秒にしてもNDのおかげでちょうど良い明るさにできたので、流れる落ち葉の軌跡を綺麗に写すことができました。
CPLは光の反射を抑えて川の底まで写すことができるので川の撮影には最高のアイテムです!
こちらは紅葉したダムからの風景。
太陽が出ていて空が白飛びしてしまいそうだったので、NDを使って白飛びを抑えました。
CPLの効果で紅葉の色が綺麗に出ています。
REVORINGのメリット
このREVORINGを実際に使って感じたメリットを紹介します!
- 付け外しが簡単、コンパクト
- レンズフィルターを複数枚買わなくて済む
- レンズとフィルターのサイズ径に差があってもケラレがない
付け外しが簡単、コンパクト
なんといってもコンパクトで撮影に行く際の機材を少なくできるというのがこのREVORINGのいいところです。
付け外しも通常のレンズフィルターと違って、一瞬で取り付けることができるので、さっと取り出してさっと取り付けできるのが非常に便利。
実際に付け替えている様子は下の動画を参考にしてみてください。
レンズフィルターを複数枚買わなくて済む
私がこのREVORINGを買ったのは、レンズフィルターをレンズ径別に用意しなくていいというのが1番の理由。
ステップアップリングも持っていますが、REVORINGを使ったほうが楽なのでもう使っていません。
REVORINGのレンズ径幅の1番大きい長さのフィルターを1枚買っておけばレンズ径の異なるレンズにも使えるので大幅に節約することができます。
レンズとフィルターのサイズ径に差があってもケラレがない
ステップアップリングの場合、フィルターとレンズの間にリングを接続するのでフィルターとレンズの間に距離が出てしまいます。
そうすると「ケラレ」と呼ばれる、レンズの四隅にフィルター自体が写り込んでしまう事象が起きます。
実際にステップアップリングをつけて広角側で撮った時の写真がこちら。
このように四隅にフィルターが写ってしまって、トリミングしないと使い物になりません。
ところがどっこい、このREVORINGの場合、レンズが67mmでフィルターが82mmだったとしてもレンズとフィルターの間に入るのはREVORING1枚なのでケラレが出ることはほとんどありません。
REVORINGのデメリット
続いて、REVORINGのデメリットです。
デメリットは正直にいってほとんどありませんが、強いていうならば、可変NDフィルターは色ムラが出るということでしょうか。
上の写真のように色が写真の右上と左下の色がおかしくなっていると思います。
これはREVORINGのデメリットというより可変NDフィルターのデメリットです。たいていの可変NDフィルターで色ムラが発生してしまいます。
しかし、これはNDを1000近くまで上げた時にしか出なかったので、かなりの長秒露光の撮影をしない限り気にするほどではないものです。
ただ、撮影時に色ムラがないか念のため確認をしてから撮影をする方がいいでしょう。
REVORINGまとめ
今回はREVORINGを紹介しました。
このREVORINGがどんな人におすすめかというと、
- ステップアップリングを使っていた人
- 持っていく荷物をなるべく減らしたい人
- 風景写真を撮る人
- フィルター代を節約したい人
私のようにネイチャー系の風景写真を撮っている人にはまさにこれ!と求めていたのがREVORINGのND・PL付きの製品でした。
ハーフNDなど、角型フィルターが必要な人以外はREVORINGがあればかなり汎用性があるので、1つ持っておいて損はないです!
ぜひこの革命的なフィルターを使って欲しいです。
以上、おわり(ㅅ´˘`)
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