こんにちは、ぐんま暮らしフォトグラファーのもちづきです!
一眼レフカメラやミラーレスカメラを買った方は、使い方を少し勉強すると「F値」(えふち)や「絞り」という壁に必ずぶつかると思います。
カメラ初心者なら誰しも「カメラって難しいな…」と感じるポイントです。
ですが、F値の使い方を理解するだけでこんなプロっぽい写真が取れてしまうんです!
どうです?背景がぼけて、手前の被写体がくっきりと浮かび上がった写真です。
実はこの写真、設定を1カ所いじるだけで簡単に撮れちゃうんです。
この記事を読むだけで、こんな写真が簡単に撮れるようになります。
「いい写真が撮りたくてカメラを買ったけど、使い方がわからない」
「背景をぼかした、インスタ映えする写真が撮りたい!」
そんな方におすすめの記事です!
- いい写真が撮りたくてカメラを買ったけど、使い方がわからない
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そもそもF値とは、なんなのか
これは覚えなくてもいいのですが、参考までに書くとF値のFは「focal」という「焦点の」を意味する言葉からきています。
このF値は、「絞り」というものを操作することで変化します。では、「絞り」とはなんでしょうか。
カメラの絞りは、目の瞳孔のようなもの
カメラの仕組みはよく目の構造と似ていると言われています。カメラの絞りというものは、目の瞳孔と役割が似ています。
猫の目も暗いところでは黒目が大きくなるので、猫ちゃんを飼っている人はよくわかると思います。
人間などの目は非常に優秀で、こういった調整を勝手にしてくれます。
カメラもオート機能があるので、この調整がある程度されるのですが、あえてこれを自分で操作することができるんです!
この操作をするのが絞りなんです。
F値は入る光の量を表す数値
上の画像を見ると分かるように、レンズの中心には絞り羽という複数の金属が重なっています。
この絞り羽を操作するものが先ほど説明した絞りです。
絞りを使うことによって、中心にある隙間の穴の大きさが変わります。
絞り羽を広げる→中心の穴が大きくなる(開放する)
絞り羽を狭める→中心の穴が小さくなる(絞る)
ではこの中心の穴が変わることによってどうなるでしょう?この中心の穴の大きさによって、光が入る量が変わるんです。
中心の穴が大きい→光がたくさん入る(F値が小さい状態)
中心の穴が小さい→光が少ししか入らない(F値が大きい状態)
この光が入る量(明るさ)をF値というもので表します。
F値は小さい方から1.4、1.8、2、4、8、11、16・・・というようになります。
カメラに慣れている方は、F値を下げることを開放、F値を上げることを絞る、という言い方をしてます。これが分かっていればもう脱初心者です!
ここで注意したいのは、F値が小さい方が明るいということなんです。
なので、F1.4は光がたくさん入って、写真がとても明るくなり、逆にF16というのは光が入る量が少なく、写真が暗くなります。
これが、F値というものになります。
ちょっと難しいな・・・と感じる方も次のポイントだけ知っておけば問題ありません!
- F値とはカメラに入る光の量(明るさ)を表す数値
- F値は小さい方が写真が明るくなり、F値が大きい方が写真が暗くなる
ボカした写真を撮るには?
F値は分かったけど、どうやったら、プロみたいな背景がボケた写真が撮れるの??
では、それにお答えします!
F値が小さいほど、写真がよくボケる
最初に結論から言うと、F値が小さいほど写真はよくボケます。
F値は明るさを変えるものと説明をしてきましたが、写真のボケ具合も変えることができるんです。
「じゃあなんでF値が小さいとボケるの?」
っていうと「被写界深度」が浅くなるので・・・と小難しい話になってしまうので、ここでは混乱のもとになるので、結論だけ覚えておけば大丈夫です!
ボカしたプロっぽい写真を撮りたければ、絞りを開放してF値を小さくする
ボケる理由について気になる方は下に参考を書いておきます。もっと詳しく知りたい方は「被写界深度」で検索してみてください。
被写界深度とは、ピントが合っているように見える奥行きの長さです。
なので、被写界深度が浅いとは、手前のものにしかピントが合わないため、奥にある背景がぼけます。
逆に被写界深度が深いとは、奥までしっかりピントがあっているように見えるので、写真全体がくっきり写ります。
絞りを使ってF値を変えるには
F値を小さくすればボカした写真が撮れるのは分かったけど、カメラのどこをいじればいいの?
では、ここからは実践編です。カメラをお持ちの方は、お手元にカメラを用意して読んでみてください!
カメラを絞り優先モードにしよう
ほとんどの一眼レフカメラ、ミラーレスカメラには、モードを変えるダイアルが付いています。
そのダイアルの中にA(もしくはAv)と書かれているモード(絞り優先)というものがあると思いますので、ダイアルをAに回して絞り優先モードにしてください。
絞り優先モードにすることで、F値のみを操作することができて、その他の設定はカメラが自動で調整してくれます。
この絞り優先モードは非常に便利で、私が普段撮影するときの大半はこの絞り優先モードです!
なので、このモードを覚えておけば大抵の写真は撮ることができます!
F値を小さくしてみよう
それではいよいよ撮っていきましょう。
先ほどカメラの設定をAモード(絞り優先)にしたと思うので、F値を変えてみましょう!
※操作方法がカメラによって異なるので、購入時の説明書などでご確認ください。
F値はそのレンズができる一番小さい数字にしてください!
設定ができたら実際に撮っていきましょう。
まずは、F値を下げずに撮った写真を見てみましょう。こちらがF20で撮った写真です。
そして、こちらがF4にした時の写真です。
どうです?F値を小さくするだけで後ろの背景がボケて雰囲気ある写真になりませんか?
よくボケるF値はF1.4などですが、F4でも十分ボカすことができます。F値が小さくできるレンズは、基本的に高価なものが多いです。
ですが!単焦点レンズであれば、F1.8などのレンズが非常にお手頃価格で手に入ります!
もし、お持ちのレンズにF値の小さいレンズがなければ安い単焦点レンズを買っておくのがおすすめです。
F値を大きくするのはどんな時?
F値を小さくすればプロっぽい写真が撮れるなら、F値を大きくする必要はあるの?
もちろんF値を大きくした方がいい場面はあります。
それは次のようなケースです!
- 風景メインの写真を撮る
手前の被写体にピントが合ってしまい、肝心な風景がボケボケになってしまいます。観光地で記念写真を撮るなど、背景もしっかり映したい場合は、F値を上げましょう。 - 大勢いる集合写真を撮る
前後に並んだ人がいると、手前の人にピントがあい、後ろにいる人の顔がボケてしまいます。 - 日差しの強い明るい場所で撮る
天気がいい日の屋外は入ってくる光の量が多いため、絞らないと白飛びしてしまう恐れがあります。
以上のようなケースでは、絞ってF値を大きくしておいた方が失敗写真を防ぐことができます。
また、基本的にF値が小さい時と比較して、F値を適度に上げた方が写真の解像度が上がります。レンズにもよりますが、暗い所やボカしたいとき以外はF5.6以上に絞りましょう。
ただし、絞りすぎても解像度が下がるので、F5.6 ~F8くらいがおすすめです。
F値(絞り)のまとめ
以上がF値とはなんなのか、F値を変えるとどんな写真を撮れるかという解説でした。
最後に振り返りをしましょう。
- F値は光の入る量(明るさ)を表すもの
- F値を変えたい場合はAモード(絞り優先)がおすすめ
- ボカした写真を撮りたければF値を小さくする
- 全体にピントを合わせる風景写真はF値を大きくする
カメラを始めたばかりの方には、慣れない言葉で難しく感じると思いますが、「自分が撮りたい写真を撮るにはF値をどうすればいいんだろう」というところから始めてみると覚えやすいと思います!
その他にもカメラ初心者向けの記事を書いていきますので、どんどんスキルアップしていい写真を撮りましょう!
以上、おわりっ
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