最近はSNS上に写真を載せることが流行っていて、おしゃれなカフェで写真を撮ったり、キレイな風景をSNSに上げる人も多くなっています。
この記事を読んでいる方の中には、スマートフォンじゃ物足りなくて、もっといい写真が撮りたい!インスタ映えさせたい!と思って一眼レフカメラやミラーレスカメラを買ったけど、
よくわからないからオートモードで撮ってるよ!
って方も多いんではないでしょうか。私も最初はそうでした。
でも、それって実はすごくもったいないことをしているんです!!
strong>カメラの設定をたった3つ覚えるだけで、雑誌で見るような写真や、SNSでいいねをたくさんもらえる写真が撮れるようになります。
率直に言えば、これ以上覚える必要はありません!
もちづき - Photo & Video creator –
カメラ片手に群馬を巡るパパカメラマン。SNS総フォロワー17,000人以上。
県内フォトコン受賞多数。審査員歴あり。じゃらんにインタビュー掲載。
オートで撮っているのはもったいない!!
一眼レフカメラやミラーレスカメラには、撮影モードを切り替えるダイアルが付いています。
初心者の方はPモード(プログラムオート)を使ってしまいがちです。ただ、これではスマートフォンで写真を撮っているのと大して変わりません。
最近のスマホも高性能になっているので、スマホのカメラを馬鹿にしているわけではありませんが、カメラほど融通が利きません。
せっかく高いお金を出してカメラを買ったのだから、
「やっぱりスマホとは違うよね!」と思える写真を撮りたくありませんか?
そこで、カメラならではの写真を撮るために、3つの設定を覚えましょう!
カメラ初心者が覚えるべき設定は3つだけ
カメラならではの設定は、次の3つです。
- 絞り(F値)
- シャッタースピード(SS)
- ISO感度
聞きなれない言葉ばかりだと思いますが、一度理解してしまえば簡単です。
カメラというものは、この3つの設定を変えることで様々な写真を撮ることができます。
3つの設定について、実例を交えながら解説していきます!
その1 絞り(F値)
絞り(F値)とは、明るさを表すもの
絞りとは、レンズが光を取り込むための穴の大きさを調整するものです。
絞りを変えることによって、カメラに入る光の量を調整することができます。その光の量によって、写真が明るくなったり、暗くなったりします。
そのレンズに入る光の量を表す数値がF値なんです。
このF値というものは、F1.4、F1.8、F2.8、F4、F8、F11…というようにカメラでは表示されています。
このF値が小さいほど写真が明るくなるということなんです。
ボカした写真を撮ることができる
このF値は小さくなればなるほど、被写界深度というものが浅くなります。被写界深度といっても分かりづらいと思うので、言い換えれば
写真がボケやすくなるってことなんです!!(ここが重要!)
説明するより写真で見てもらえばわかりやすいと思います。
\ドドン!/
こちらは、F4で撮った写真です。
手前の風鈴にだけピントが合っていて、背景の写真は奥にいけばいくほどボケています。
このようにF値を下げることによって、インスタ映えしそうな背景をボカした写真を撮ることができます!
絞り(F値)とは、写真の明るさを変えるもの
F値を小さくするほど、写真をボカしやすくなる
詳しくは別の記事で詳細に説明しておりますので、こちらをご覧ください!
その2 シャッタースピード(SS)
2つめはシャッタースピードです。SSと略される場合もあります。
シャッタースピードは光を取り込む時間のこと
カメラというものは、シャッターボタンを押すと一定時間シャッターを開けて光を取り込みます。その取り込んだ光が写真になります。
そのシャッターを開けて光を取り込む時間が、シャッタースピードになります。
シャッタースピードは、1000分の1秒(0.001秒)というかなり短い時間や、30秒といった長い時間を設定することが可能です。
では、このシャッタースピードを変えることでどんな写真が撮れるのでしょうか。
シャッタースピードが早いとどんな写真が撮れるか
シャッタースピードを早くするということは、ほんの一瞬だけシャッターを開けて光を取り込むということです。
では、そのシャッタースピードを何のために変えるのでしょうか。
カメラ初心者がよくやりがちなミスが、ブレブレの写真を撮ってしまうことなんです。
そのぶれをなくすことができるのが、シャッタースピードを早くすることの一番の目的なんです!
ブレは、シャッタースピードが遅いとその間に被写体もしくはカメラ本体が動いてしまうことによって生じるんです。
なので、そのシャッタースピードを早くしてしまえば、ブレるリスクは大きく減らすことができます。
シャッタースピードを早くすることで、素早く動く被写体でもぶれずに撮ることができる
手ブレしないシャッタースピードの目安は、「1/焦点距離」秒以上
シャッタースピードを遅くするとどんな写真が撮れるか
じゃあ、逆にシャッタースピードを遅くするのはどんな時?
シャッタースピードを遅くする場合は、特定の被写体を撮りたい場合に限られます。
例えば次のような被写体が、遅いシャッタスピードを使います。
- 滝などの水の流れ
シャッタースピード:約1〜3秒 - 花火
シャッタースピード:10秒〜30秒 - 星空
シャッタースピード:30秒以上
以上のようなケースがシャッタースピードを遅くしないと撮れない写真です。
シャッタースピードを遅くした場合、そのシャッターを開けている時間はカメラ本体を動かさずにいないとブレブレの写真になっています。
そのため、このような写真を撮る場合は三脚を使って撮る必要があります。
その他、シャッタースピードについての詳しい説明は別の記事で書いていますのでご覧ください。
その3 ISO感度
最後がISO感度です。正直に言ってしまうと、前述の2つに比べると重要性は低いです。
ですが、3つを合わせて覚えておくと後々便利になるので、覚えておきたい設定です!
ISO感度とは【読み方、意味について】
まず、読み方ですが「イソ」もしくは「アイエスオー」と読みます(そのままです)。特にどっちという決まりはないので、好きな方で覚えておけば大丈夫です!
そして、ISO感度は何かというと、カメラのセンサーが光を感じる感度です。
これだけだと分かりにくいと思うので言い換えると、
ISO感度が高いほどカメラが光に敏感になってくれるんです!
ISO感度を上げるとどうなる?
光に敏感になるって?
光に敏感になるというのは、少ない光でも明るい写真になるということです。
少ない光を増幅させて、まるで明るい場所で撮ったかのようにできるんです。
このISO感度が活躍するのは、夜の屋外など暗い場所で撮る場合です。
通常、暗い場所で写真を撮るときには次のような問題が発生します。
- 絞りを開放(F値を小さく)しても、周りの光が少ないので限界がある
- であれば、シャッタースピードを長くして、光を取り込む時間を長くする
- しかし、そうすることによって手ブレしやすくなる
三脚があれば手ブレを気にしなくてもいいのですが、常に持ち歩くのも大変です。
三脚がないけど、明るくブレないように撮りたい。
そんなときに使うのがISO感度!
ISO感度を上げることによって、シャッタースピードが短くても明るく撮れるようになるんです!
ISO感度を上げるのは主に夜に撮影する時や室内での撮影です。
昼間の明るいところで撮影する場合は気にしなくてもISO感度は下がるので大丈夫です!
ISO感度を上げるデメリット
そんな便利な機能なら、常にISOを上げておけばいいね!
ちょっとまって!ISO感度はいいことだけじゃなくて、メリットもある!
何かを得るには、何かを犠牲にしなければなりません。
つまりシャッタースピードを求めるならば、画質を犠牲にしなければなりません。
ISO感度を上げすぎると、ノイズがのったザラザラした写真になってしまいます。
カメラのISO感度は一般的なカメラであれば、100から6400くらいの間で設定できます。高性能なカメラであれば25600までいけたりもします。
しかし、カメラのISO感度の上限まで設定したら画質はボロボロです。
画質を落としたくないのであれば、ISOは400以下に留めましょう。
カメラ初心者が覚えるべき3つの設定まとめ
以上がカメラ初心者の方が覚えるべきカメラの3つの設定です。
これさえ覚えておけば、もうあなたは脱初心者!ぜひ実践をしてみて、楽しいカメラ活動をしてください!
- 絞り(F値)
写真の明るさ、ボカしやすさが変えられる - シャッタースピード(SS)
ブレない写真が撮れる - ISO感度
暗い場所でも明るく撮れる
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