こんにちは、もちづきです。
皆さん写真を撮った後、こんな経験はありませんか?
旅行に行っていっぱい写真を撮って、帰ってから写真を見返していたら…
「・・・って、ブレブレじゃん!」
さすがにこれは極端な例ですが、よく見たら微妙にブレていたりして落ち込むことがあります。
そんな失敗写真を撮らないようにするための方法として、今回はシャッタースピードについてカメラ初心者向けに解説してきます。
シャッタースピード(SS)とは何か
シャッタースピードとは光を取り込む時間のこと
カメラというものは、シャッターボタンを押すと一定時間シャッターを開けてカメラのセンサーが光を取り込みます。その取り込んだ光が写真としてデータになります。
そのシャッターを開けて光を取り込む時間が、シャッタースピードになります。
なのでシャッターを開けておく時間が長い(=シャッタースピードが遅い)と、多くの時間光を取り込むことができるので明るい写真になります。
逆にシャッターを開けておく時間が短い(=シャッタースピードが速い)と、少しの時間しか光を取り込むことができないので暗い写真になります。
シャッタースピードの数値について
シャッタースピードは、1000分の1秒(0.001秒)というかなり短い時間や、30秒といった長い時間を設定することが可能です。
カメラの画面では、1/2秒、1/20秒、1/100秒、1/400秒、1/1000秒というように1秒よりもさらに短い時間を表す場合は分数で表現されています。
カメラ以外ではこういった表現はあまりしないので最初は見慣れないと思いますが、分母の数値が大きくなっていくほど短い時間になっていきます。
ブレない写真を撮るためのシャッタースピード
シャッタースピードは分かったけど、ブレない写真を撮るためにはどうすればいいの?
じゃあ、そのための設定について解説していくよ!まずはブレる原因から理解しよう!
なぜ写真はブレるのかを理解しよう
シャッタースピードは、カメラのシャッターを開けている時間のことでしたね。
では、その開いている時間に入ってくる光の情報がずれてしまったらどうでしょう?
それがブレた写真になるのですが、ブレブレの写真になってしまう原因というものは、主に次の2つです。
- 被写体ブレ
シャッターボタンを押してからシャッターが閉じるまでに被写体が動いてしまうことによって、生じるブレのこと - 手ブレ
シャッターボタンを押してからシャッターが閉じるまでにカメラ本体が動いてしまうことによって、生じるブレのこと
この2つのブレは、シャッタースピードが遅いとその間に被写体もしくはカメラ本体が動いてしまうことによって生じるんです。
なので、そのシャッタースピードを早くしてしまえば、ブレるリスクは大きく減らすことができます。
例えば、遊んでいる子供を撮るときなど、走り回ったりしてお願いしてもなかなか立ち止まってくれません。そんな時はシャッタースピードを早くすることでピタッと止まった写真を撮ることができます。
ブレない写真を撮るためのシャッタースピードの決め方
じゃあ、シャッタースピードはどれくらいにすればいいの?
シャッタースピードの決め方は、ブレる原因によって変わってくるよ!
- 被写体ブレをしてしまう場合
被写体によって変わってきます。
走り回る子供であれば1/500程度、鳥などは1/1000程度が必要です。 - 手ブレをしてしまう場合
一般的に「1/焦点距離」秒以上でブレにくくなると言われています。
例えば、50mmのレンズを使っている場合は、シャッタースピードを1/50以上にしましょう。
手ブレについては、広角レンズで撮るときの方がシャッタースピードが遅くても手ブレは起きにくいです。
逆に望遠レンズで撮るときにはシャッタースピードが速くないと手ブレが起きやすいです。
なぜ望遠レンズの方が手ブレしやすいのかというと、望遠レンズの方がより狭い範囲を写しているので、ブレの影響が大きく出てしまうからなんです。
- シャッタースピードを早くすることで、素早く動く被写体でもぶれずに撮ることができる
- 手ブレしないシャッタースピードの目安は、「1/焦点距離」秒以上
シャッタースピードを遅くメリット
ここまでシャッタースピードは早い方が写真がブレなくていいという話をしてきました。
では、次にシャッタースピードをあえて遅くするメリットを紹介します。
シャッタースピードを遅くするとどんな写真が撮れるか
じゃあ、逆にシャッタースピードを遅くするのはどんな時?
シャッタースピードを遅くする場合は、特定の被写体を撮りたい場合に限られます。
例えば次のような被写体が、遅いシャッタスピードを使います。
- 滝などの水の流れ
シャッタースピード:約1~3秒 - 花火
シャッタースピード:10秒~30秒程度 - 星空
シャッタースピード:30秒以上
以上のようなケースがシャッタースピードを遅くしないと撮れない写真です。
それでは、実際に私が撮影した写真をご覧ください!
\シャッタスピード3秒の滝の写真です/
滝を撮影した写真ですが、ご覧のように落ちる水が糸のように白く写っています。
このような写真は、シャッタースピードで設定した時間の間に少しでもカメラ本体がブレてしまうと、ブレブレの写真になり失敗します。
3秒間1mmも動かずに撮れる方であれば大丈夫ですが、それは現実的ではありません。
そのため、このような遅いシャッタースピードの写真を撮る場合は三脚を使って撮る必要があります。
シャッタースピード優先モード使ってシャッタースピードを操作しよう
では、シャッタースピードを操作するための方法をご紹介します。
お手持ちのカメラに付いているモードダイアルの中に「S」もしくは「Tv」と書かれていると思います。(ほとんどのメーカーが「S」、Canon、Pentaxは「Tv」)
このシャッタースピード優先モードでは、シャッタースピードのみを操作します。
シャッタースピードを変えれば自動的にF値・ISO感度などが、周りの明るさとシャッタースピードに合わせた数値に自動調整してくれます。
- 走る子供を撮るのでシャッタスピードを1/500秒にする【ここだけ手動】
⇒シャッタスピードが短くなると暗くなる
⇒明るくするために絞りを開放する(F値を下げる)
⇒絞りを限界まで開放しても明るさが足りなければISO感度が上がる
このような処理をカメラの中で勝手にしてくれます!(すごい!)
なので、撮る被写体に合わせたシャッタースピードに設定したら、あとはシャッターチャンスを狙うだけです。
シャッタースピードまとめ
今回はシャッタースピードについての説明でした。
カメラ初心者の方は必ず覚えておいた方がいい設定ですので、実際にシャッタースピード優先モードで写真を撮る練習をしてみるのがおすすめです。
最後にまとめです!
- シャッタースピードとは、光を取り込む時間のこと
- シャッタースピードを早くすることでブレた写真になることを防ぐことができる
- シャッタースピードを遅くすることでしか撮れない写真もある
- シャッタースピードを変えたいときは、Sモード(シャッタースピード優先)がおすすめ!
コメント